私が個人で参加している「現代アートの会」が最近復活しました。コロナ禍でしばらく開催できなかったのです。こちらは東京芸術大学卒で芸術家のT先生が開催する「現代アートとは何か」の講座です。今後は月に1回定期的に開催される予定です。
先週は「ブラック・マウンテン・カレッジ(BMC)」について。BMCは1929年(大恐慌の後)のアメリカに突如出現した大学で、日本のような専門的な芸術大学ではなく総合大学でした。著名なアーティストも多数輩出しています。
「芸術を総合的科目として捉える」という理念で、専門的にならず広い視野を持つ「博識者」を育てようとしました。このため学生はアートのほか農業や土木の技術も習得していったようです。
近年の「現代アート」では絵が上手だったり、立体物をリアルに創り上げること自体の価値が薄くなってきました。つまり、絵が売れない、、というわけです。「現代アート」ではその作品に「公共性のあるコンセプト」が込められないと意味がありません。なので芸術大学系の出身ではない、たとえば大学の物理学者やらバイオ研究者が本業も行いつつアート活動をするなどということもあるようです。
私にとって「現代アート」の講座は毎回面白く、聞くたびに世界が変わっていくというか、新しいものの見方が増えていく体験です。
少し難しく感じるかもしれませんが「現代アート」にどこかで触れてみると思わぬ発見があるかもしれませんよ。おすすめです。
最後に現在開催中、先生おすすめの展覧会↓です。
国立西洋美術館
「パリ ポンピドゥセンター キュビズム展日の革命」
開催中、2024年1月28日まで
上野の森美術館
「モネ 連作の情景」
開催中、2024年1月28日まで