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40年前の映画を改めてIMAXで観て、デザインの細部(黒いコンガ)に気づきました

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ライブ映画「ストップ・メイキング・センス 4K」を観てきました

グランドシネマサンシャイン池袋IMAXレーザーは少々お高いですが大迫力です

現在、ライブ映画「ストップ・メイキング・センス」が「A24」の手によって4Kレストアが施され、約40年の時を経て映画館で上映されています(2024年2月現在)。私は公開初日に池袋グランドシネマサンシャインのIMAXレーザーで観てきました。
「ストップ・メイキング・センス」はロックバンド、トーキング・ヘッズのライブ映画。「オールタイム・ベスト」と今でも言われる(賛成!)ライブ映画の金字塔です。監督は「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ。日本での公開は1985年です。私もこれまで繰り返し何度も観てきました。

パンフレットは4階で購入できます

「ストップ・メイキング・センス」は黒と赤で統一されています

今回4K版を観て初めて気づいたのですが、パーカッションエリアにあるコンガが黒で塗られていました。さらに注意して見渡すとステージの細部までほぼ黒で統一されています。キーボード、ドラム、マイクスタンド等すべて黒。さらに都度舞台に登場するスタッフの衣装も黒(日本の黒子オマージュは当時から言われていました)。演者と楽器が載っている台も黒です。細部にまで目が届いています。

そしてポスターや舞台の背景に映される画像を見ると「黒」に「赤」が加わります。映画のタイトルが赤だったり、背景の映像も赤が主体。デヴィッド・バーンが途中赤いキャップをかぶったりしています。黒に赤はとても映えます。この世界観を壊さないためプレイヤーの衣装はひかえめなグレーです。
色が整理されているので全体として統一感があり、クールで都会的で知的な印象をあたえています。そしてとてもデザイナー的なつくり方だと思いました。

映画のパンフレットは赤と黒

デザイン的に見せるために情報を整理します

「ストップ・メイキング・センス」がクールに見える手法は私たちデザイナーがデザインをする時にも多用しています。すなわち「色数を少なく(メイン1色+差し色1色程度)」。ともう1つ付け加えると「フォントの種類も少なく(3~5種類程度)」です。それぞれの色やフォントに「目的」や「意味」「ルール」があるとより整理されます。「デザイン=情報の整理」です。

かっこよく情報が整理された映画「ストップ・メイキング・センス」はこれからも何度も見返しそうです。

海外版予告
海外版ティザー予告。↑が現在のデヴィッド・バーン
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この記事を書いた人

コッファでグラフィックデザインを担当しているカワシマです。普段はカタログやウェブサイトなどを作っています。

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